2021年車載半導体不足への対処

今回の危機は、自動車メーカー、ティア1サプライヤー、半導体サプライヤー、ファウンドリ(半導体生産工場)との間で生産能力と調達パターンの調整が必要であることを浮き彫りにした。短期的にみてこの影響を軽減できるのは業界全体の協力だけである。半導体不足は、パンデミックによる減速後、自動車分野の生産水準が緩やかに回復し始めたときに起こった。自動車業界の半導体需要の増加は、5G電話、インフラ、新たなゲーム用プラットフォーム、IT機器など家電分野の大規模な需要によって供給ラインが逼迫し始めていたときに始まった。半導体の製造プロセスは長く複雑であるため、生産能力増強は資本集約的かつ時間のかかる作業になる。半導体不足は2021年第3四半期まで続くと予想され、その頃には半導体ファウンドリ側による生産能力の再割り当てと、場合によっては家電需要のある程度の冷え込みによって、供給安定性が高まるとみられている。

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