半導体・電子部品の生産中止(EOL)が異例の増加!- 2009年6月
過去6年間、半導体・電子部品メーカーが発行するEOL(生産中止通知)の増加率は毎年15%程度でした。
Obtain the data you need to make the most informed decisions by accessing our extensive portfolio of information, analytics, and expertise. Sign in to the product or service center of your choice.
Customer Logins過去6年間、半導体・電子部品メーカーが発行するEOL(生産中止通知)の増加率は毎年15%程度でした。
2009年1月~6月迄の発行数を見てみると、前年同月比で50%以上の増加率を記録し続けています。(IHS Electronics Database調べ)
この前例のない増加の原因は、コンシューマー向け電気製品市場の落ち込みやエコ製品への転換があげられます。また部品メーカーが単に利益率の悪い製品の製造を止めていることも要因の1つです。この傾向は経済状況と規制状況が進展するまでしばらく続くものと見られています。
このような生産中止パーツの増大はコスト面も含めて様々な影響をOEM/EMS側に与えます。代替品や代替メーカーを探すのに多大な時間がかかったり、中にはラストタイムバイ(LTB)後の対応になることもありえます。最悪の場合、入手困難なった部品を調達するために誤って偽造品や模造品を購入してしまうリスクもあります。そして再設計を待っている間に、部品が調達できなくなりアセンブリをシャットダウンすることになってしまいます。
このような問題に対処するためにはメーカーから発行されるPCN/EOLを設計部門や購買部門への周知徹底させることはもちろん、各BOM内のパーツステータスやパーツライフサイクルをしっかりと認識することが重要です。